餌箱 その4

向かって左側が郡上八幡の清水釣り具店で購入したのもの。左側は”紀州の仙人”こと柳瀬氏が作成したもの。

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どちらも本体は竹製で紐で蓋と本体を繋いでいる作りが同じである。

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蓋の木材は、おそらく桜と思う。郡上流餌箱の典型と言えるもの。これについては先人たちがその良さを語りつくしているのでコメントは控えたい。

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柳瀬氏は知る人ぞ知る渓流釣りの名人で、元々宮大工と聞いた。精巧な作りと驚くがそうと知ればうなずく。竹の節と節の間を使い蓋は吸い付くように閉まる。もし水没しても中には水は入らない。

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紐を止めるために側面に使用して木材は、楓か栃であろう。塗が素晴らしくまだら模様の木目(虎斑と呼ぶ)が美しい。まさしく工芸品と言える一品。






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餌箱 その3

今から25年ほど前に山梨県の韮崎市にある登川釣り具店で購入した物である。本体は竹籠で蓋は桐製。
登川と刻印がある。当時、このように四角く精巧に籠を編める人は居なくなり、最後の1つだと言われた。

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ベルトに差して使う。上から差すだけなので落ちる可能性がある。ゴムバンドはベルトに差した後、落ちないように本体にまわし止めするためのもの。こうするとまず外れることはない。

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この餌箱はピンチョロ用に開発されたものである。

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餌箱の下にもみ殻を敷きその上にピンチョロを載せて使う。籠から餌を取り出す時に、このもみ殻と一緒に一掴みして蓋に取り付けてあるプラスチックのトレーに出す。こうすると簡単にピンチョロが捕まえられる。餌を付けた後、もみ殻とピンチョロが何匹か残った形になるが、そのまま蓋を閉めれば全て餌箱の中に落ちる。次に餌を付ける時、この動作を繰り返す。
実際に籠の底からピンチョロだけを捕まえることは、なかなか大変。これだと釣りに集中できる。
このトレー、ゴムバンドとともに実践から生まれた工夫の跡が読み取れる。 


餌箱その2(蜉蝣工房)

木材の桐製の餌箱である。
蜉蝣工房という焼印が付いている。奥多摩の杉山睦男氏の監修によるもの。
現在、黒川虫やヒラタを使用するときに使っている。
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この餌箱の特徴は、上蓋にスライド式の窓がついていること。
餌取りをしていて、取れた川虫を入れる時、蓋を開けて前に入れた川虫に逃げられることがままある。
これだとスライド式の蓋を開けていれるようになっているので逃げられることはない。
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ヒラタを使うときには、まず中に敷いたスポンジに僅かに湿り気を持たせるようにしておく。
また、夏場の暑いときはそのスポンジの下に保冷剤を敷いておくと川虫の持ちが違う。
なお、上蓋の留め金ははずし、マグネット式に改良してある。
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テンダー魚籠後継型

テンダー魚籠とその後継型の違いは、HP「山釣りの世界」に詳しく記述されている。ここでは実物を見比べ感じたことを書きたい。
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まず竹カゴ部について後継型はみがきで違いはあるが作りの差はない。当然みがきの方が手がかかっているし、時とともに美しく褐色化していく。
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目につく違いの1つは餌箱部である。どちらも秋田杉だが、後継型は和風建築の長押などに使われる赤部の柾目。柾目は割れやすいので、木固めという技術でカバーしつつ、傷や腐食などに強くしている。また、通風孔の内側も同一素材である。
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もう1つが肩掛けのベルトについて、本体部とワンタッチで取り外せるように改良されており、使い勝手がよくなっている。肩から下げた時の安定性もよい。なかなかの優れもの。
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これ以上の物はできないと思われてきたデンダー魚籠。時を経て更に進化させた後継者に改めて敬意を表したい。

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